【第2回】“1年目でも10年目でも同じ看護師”現場トップが語る急変対応力の重要性

2026年3月25日 協会情報

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目次

第4回
急性期ケア専門士認定試験
申込期間: ~2026年4月20日まで
~2026年4月20日まで
試験日時: 2026年5月8日~5月24日
2026年5月8日~5月24日

【第2回】急変に強い看護師へ。現場トップが語る資格の意味

皆さんこんにちは、急性期ケア協会事務局です。

 

今回、複数の急性期ケア専門士が所属されている病院の、看護部長の方にお話を伺うという貴重な機会をいただきました。

日々、多くの看護師をまとめる立場として、急性期ケア専門士をはじめとした資格保持者がいることをどう捉えているのか。

現場責任者からの視点ならではのお話を伺って参りましたので、皆さまにお伝えしていきたいと思います。

ヒアリングにご協力いただいた方

今回は、長年看護師として働かれ、現在は救急医療センターで看護部長として勤務されている告吉さまにお話を伺いました。

独立行政法人 地域医療機能推進機構
人吉医療センター 看護部長

告吉 ゆかり さま

ご経歴について

—今日はよろしくお願いします。はじめにご経歴について教えてください

告吉さま:

30年ほど看護師として勤務した後、転勤をしつつ看護部長・専門職を経験しました。

現在の病院で看護部長として働き始めて2年目になります。

 

—現在、看護部長としてどのようなことをされていますか

告吉さま:

看護師長をまとめながら、病院の状況を見ることが仕事になります。

いろいろな意見を取り入れながら、改革するところは改革する、継続するところは継続する形で、看護師が働きやすいように動いています。

看護部長は急性期ケア専門士をこう見ている

—急性期ケア専門士についてどんな印象をお持ちですか

告吉さま:

救急だけではなく病棟でも急変する患者さんっていうのは、多いです。

そういった状況に対応するために、個人が意識を持って取ってくれた資格だと私は思っています。

昨今の救急受け入れ数増加に伴い、当院では看護師1年目からの救急対応の意識付けを取り組み始めました。

そこに急性期ケア専門士の方々が携わって研修を受けてくれたり、新人たちに指導してくれたり、すごく力になっています。

 

—救急の患者さんを扱うことが多いからこそ、一部の認定看護師さんのように限られた人たちだけではなく、一般の職員のレベルでも急性期の実務・ノウハウをしっかり学習することに意味があるということでしょうか

告吉さま:

はいその通りです。

やっぱり患者さんにとっては、こちらが1年目であろうと10年目であろうと、同じ「看護師さん」なんですよね。

なので、1年目2年目から意識を持って対応できる力を養うっていうところは求めていきたいなと思っています。

 

—急性期ケア専門士での学びについて率直に思われるところを教えてください

告吉さま:

やっぱり当病院では急性期をやっていますので、急変対応や、患者さんのケアだけではなく、処置とかをするところもありますし、あとは臨床判断も求められます。

ちょっとした変化に気づいてくれて、急変を阻止してもらうというところで、しっかりとした基礎を学んでいるのかなとは思っています。

看護部長が評価する、スキルアップへ挑戦する姿勢とは

—病院での資格手当や評価制度について教えてください

告吉さま:

当院の現状では、急性期ケア専門士をはじめとした民間資格に関しては自己研鑽というところにとどまっており、資格手当が出ることはありません。

いろいろな資格を受ける方や活動をされる方が増える中で、「資格手当がほしい」という声も結構多いです。

国家レベルのものと比べると現実的に難しいところもあると思います。

ただ、いろいろ研修を受けて資格を取得してくれているスタッフは確かに多いので、今後一律に手当てを出せるような制度を作ってほしいというのは訴えています。

 

—告吉さま自身は、スキルアップに挑戦している方の姿勢についてどのように評価されていますか

告吉さま:

当院では、業績評価を前期後期でしています。

そこで頑張った人という部分で評価してボーナスにちょっと反映させるのが、今私にできることかなと思っています。

 

—資格を取得した方の変化や周囲に与えている影響について感じることはありますか

告吉さま:

結構ボランティアに参加する人たちが多いです。

あとはスタッフだけでなく、副師長や看護師長で興味を持って急性期ケア専門士を取っている人もいます。

なかなか師長になってそういう資格を取ることはないんですよね。

そこは意識の高さかなと思います。

資格取得を目指す方に向けたメッセージ

—最後にこれから急性期ケア専門士を目指す方へ、メッセージをお願いします!

告吉さま:

急性期の病院だからっていうのではなくて、やはり病院の中っていうのは慢性期であれ回復期であれ、急変する患者さんっていうのは必ず出ます。

ですので、そういう患者さんに対して適切なケアができる。

または急変する前のサインを見逃さない、そういった看護師になるために必要な資格だと思います。

ぜひ興味を持って資格を取っていただきたいなと思っています。

—インタビューへご協力いただきありがとうございました。

ヒアリングを終えて

1年目でも10年目でも患者さんにとっては同じ“看護師”であるからこそ、早期からの意識付けと挑戦する姿勢が重要だという点が、特に印象に残りました。

急性期の現場を支える方々の高いプロ意識が、質の高い医療の提供と患者さんの救命につながっているのだと感じます。

ヒアリングにご協力いただいた告吉さま、誠にありがとうございました。

【第1回】「急性期だから必要」ではない。あらゆる場面で求められる急性期ケア専門士のスキル

 

 


急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストです。

急性期ケア専門士とはHP画像

状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格です。

また、病院だけでなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院へ【命のバトンをなめらかに】つなぐために実践できるノウハウを習得できます。

もしもの時の対処に自信がない方や、急変対応をもっと深く学びたい方は、ぜひ受験をご検討ください。

 

現場経験で蓄積された「気づき」や「判断の軸」といった“型にはならない知恵”を、より多くの医療者へと伝える番組「PROto」。

資格取得後、アプリ「ココシンク」では医療講義動画を視聴できます。

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