急性期ケア専門士公式テキスト【改訂のおしらせ】
記事執筆:

- 目次
急性期ケア専門士公式テキスト 改訂のお知らせ
このたび、急性期ケア専門士公式テキストが改訂されます。
今回の改訂では、現場での実践をより意識し、「当たり前にできることを増やす」をモットーに自信を育む一冊へと進化しています。

追加された項目
症状別アセスメントに事例を追加
臨床現場に即したケーススタディを通じて、理論と実践がつながり、現場での判断力と対応力を養います。
新章の追加
急性期と慢性疾患をつなぐ医療支援
慢性疾患の経過や患者の生活背景を把握することで、再発予防や退院後の支援が的確に行え、より包括的なケアにつながります。
意思決定のコミュニケーション
患者・家族と共に考える姿勢を持ち、情報提供・説明・対話を通じてこれで良かったと思える意思決定となる橋渡し役を目指します。
急性期医療に求められるもの
急変対応には個々の力の向上が欠かせません。さらにチームで力を発揮できるよう、互いに理解・連携し、学び続ける体制づくりが重要です。
改訂された項目
1.救急医療に関する定義と概念
救急医療に関する定義と概念
最新ガイドライン・エビデンスに基づき内容を更新
2.急変発見時の初期対応
心肺停止の対応(BLS:一次救命処置)
心肺停止の対応(ACLS:二次救命処置)
在宅・施設での心肺停止の対応
急変発生時の初期対応
最新ガイドライン・エビデンスに基づき内容を更新
臨床推論を追記
評価スケールやスクリーニングツールをまとめて整理して表記改訂
3.症状別アセスメント
全症状項目において症例を追加し、プロの視点に基づく判断のポイントやアセスメントを具体的に網羅。従来の知識整理型から、実際の現場判断に活かせる構成へ、自信を持って一歩を踏み出せる実践的内容へ改訂
意識障害・呼吸困難・胸痛・腹痛・吐血・腰背部痛・頭痛・失神/痙攣・めまい・麻痺・発熱
4.意思決定のコミュニケーション
急性期の意思決定に必要な看護師のコミュニケーション
3ステージプロトコール、感情へのアプローチ、ACPの実践的な問いかけを通じて、共同意思決定支援へとつなげるために書き起こされた新章
5.急性期医療における家族支援
急性期医療における家族支援
「社会資源」をヒト・モノ・カネ・ジカンの4視点から、現場で活かせる具体例と連携方法を追記
6.急性期⇔慢性期をつなぐ医療支援
慢性疾患を背景にした急性増悪への対応
高齢者に多い慢性疾患を背景とした急性増悪に焦点をあて、心不全・糖尿病の実践的評価までを網羅。生活と医療のつながりを見据えた対応力を高める新章
急性期・在宅・施設における精神疾患をもつ対象の支援
自殺企図やオーバードーズ(OD)への緊急対応を起点に、精神疾患を抱える人々の急性期・在宅・施設での支援を網羅した新章
急性期から施設・在宅における認知症ケア
認知機能障害ごとの対応、環境調整、生活支援の視点などに基づき、救急外来から急性期・療養・在宅・施設まで、認知症ケアを理論と実践知で読み解く新章
7.災害時の救急医療
災害発生時における急性期ケア
自助・共助の重要性やBCP、広域医療搬送への対応、避難所の質の確保など、現場に即した視点で改訂
新興/感染症と災害看護
BCP・ゾーニング・スタンダードプリコーションの重要性をもとに、避難所や救護所で起こる感染症の具体例と対応を改訂。DMAT活動要領の改正内容も追記
8.急性期に求められるリーダーシップ
急性期に求められるリーダーシップ
セルフリーダーシップ・フォロワーシップ理論も新たに展開し、多職種協働に必要な知識と行動力を養う内容に改訂
9.急性期医療に求められるものとは
急性期医療に求められるもの
現場で何を判断し、どう動くか──その力は、日々の訓練とチームの連携でしか養えない。想定外を“想定内”に変えるには、備え続けるしかない。命と向き合うすべての人へ、実践と研鑽を支える熱いエールを込めた新章
常に変化する医療現場で、自信を持ってケアに臨むためには、学び続ける姿勢が欠かせません。
現場で確かな判断と行動を求められるすべての医療者へ──この一冊が、命のバトンをつなぐきっかけになれば幸いです。
急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストです。
状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格です。
また、病院だけでなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院へ【命のバトンをなめらかに】つなぐために実践できるノウハウを習得できます。
もしもの時の対処に自信がない方や、急変対応をもっと深く学びたい方は、ぜひ受験をご検討ください。