【どうしたら?】急変時の対応チームに必要な6つの役割とは

2023年9月12日 ライブラリー

記事執筆:

急変が起きた際、ベストな状態で救助を行うためにはどのような役割分担が必要でしょうか?
透析室で勤務をしていたスタッフが、自身の経験をもとに記事を書きました!

目次

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急変時の対応(1) リーダーの存在と日々の訓練

私は長年、地方病院の透析室で勤務していました。

血液透析は体外循環を行う治療です。

そのため、急激な除水(血液から余分な水を取り除くこと)による血圧低下や、抜針による多量の出血によるショックを起こすリスクがあります。

もちろん、そのようなリスクを避けるべく

*無理な除水をしない
*患者さんに食事や水分の自己管理を指導する
*抜針しないテープ固定

など、多くの安全対策を立てていますが、それでも急変が起こる場合があります。

 

急変が起きた時は、「○病棟、コードQQです!」と院内放送が鳴り響き、いろいろな部署からスタッフが支援に駆けつけてくれます。

しかし、

急変した患者さんのベッドの周囲にスタッフが溢れかえり…
指示はあちらこちらから飛びかかり…

ごった返した状態になることもしばしばありました。

 

ICUや急性期の病棟のように「急変の対応に慣れている場所」ではなく、透析室や外来、療養型の病床など、「急変時の対応に慣れていない場所」では、多職種で対応する必要があるため

的確な指示を出すリーダーの存在

急変時を想定した日々の訓練

が大切になってきます。

 

急変時の対応(2) 蘇生チームに必要な人数は6人

急変時にスムーズに対応するには、医療職者だけでなく、ヘルパー、事務員など職員全員がBLSと急変時の対応について訓練を受け、

「いざという時に誰でも動くことができる」

という安心材料が必要です。

夜勤帯などで起こったとき、今、そこにいる人達だけで動く必要があるのです。

急変に出会った第一発見者は、患者さんから目を離さずに、スタッフを呼び、助けを求めます。

集まったスタッフで

チームリーダー

胸骨圧迫担当

気管管理担当

モニター・AEDや除細動の担当

ルート確保・薬剤注入担当

記録担当

を即座に決めます。

これが、蘇生チームに必要な6つの役割です。

まずはチームリーダーを即座に決めましょう。

判断能力があり、急変時の対応に知識を持っている人が適任です。迷ってはいられません。

急性期ケア専門士の資格をお持ちなら、ぜひ自ら手を挙げましょう。

下にチームのフォーメーションの一例を挙げています。

ケースシュミレーションと臨床イベントの際に推奨されるチームリーダーとチームメンバーの配置

 

通常は医師がチームリーダーとなり、処置や薬剤の指示を出すこととなります。

ですが、チームがスムーズに動くことが出来るように調整することも、リーダーの役割であると私は感じています。

例えば

*蘇生チームがスムーズに自分の役割をこなすことができているか
*CPRをしているスタッフが疲労する前に他の人と交代することができているか
*医師の指示は的確か
*必要な物品が揃っていなければ蘇生メンバー以外に助けを求める
*プライバシーを確保し、他の患者さんが不安にならないように、他のスタッフに声をかけてもらうよう伝える
*ICUにスムーズに搬送が出来るように病棟に連絡をしてもらう
*家族に連絡を依頼する

などです。

 

いつでもどこでも対応できるように

皆さんは、急変を起こさないように日々のケアに取り組まれていると思います。

しかし、「いざ」という時がいつ来るかはわからないものです。

そのときに各メンバーが最大限に能力を発揮し、患者を救命できるように、定期的なシミュレーション訓練を行いましょう。

急変が起こった際、側にいるのが医療従事者ではないスタッフだったとしても、訓練を重ねておけば、必要な医療器具の物品を取りにいくのを依頼するなど、蘇生チーム以外の動きをスムーズに行うことができます。

もし訓練をせずに知識も不十分であれば、医療器機や物品名などがわからず、迅速な対応をすることができないでしょう。

ICUまで「命のバトンをなめらかに」つなぐ。それを担うのが私たちです。

 

 


急性期ケア専門士は急性期ケア・急変対応におけるスペシャリストです。

急性期ケア専門士とはHP画像

状態変化の兆候をいち早く察知し、アセスメントから初期対応、医師への報告など急性期におけるケアの実践を行えることを目指す資格です。

また、病院だけでなく地域医療に携わる医療スタッフの方にも、在宅時から基幹病院へ【命のバトンをなめらかに】つなぐために実践できるノウハウを習得できます。

もしもの時の対処に自信がない方や、急変対応をもっと深く学びたい方は、ぜひ受験をご検討ください。

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