リザーバーマスクとは|適応と使い方について

2026年3月9日

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リザーバーマスクとは、酸素療法における低流量システムのひとつで、呼気時の酸素をリザーバーバッグと呼ばれる袋に溜めておき、次の吸気時に吸い込むことができるシステムです。臨床でもよく扱うリザーバーマスクですが、そのメカニズムや注意点について十分に理解できていない方も多いのではないでしょうか?
本記事では、リザーバーマスクの仕組み、適応、注意点・観察項目について、明日から使える知識として分かりやすく解説いたします。

リザーバーマスクの適応、使い方、看護アセスメントのポイントについてわかりやすく解説します。

酸素マスクの種類にはなにがある?

まずは、酸素療法における酸素マスクの種類や違いについて理解しておきましょう。

酸素マスク等、酸素療法に用いられるデバイスには大きく以下の3つのシステムがあります。

・低流量システム

・高流量システム

・リザーバーシステム

低流量システム

低流量システムは、患者さんの1回換気量以下の酸素ガスを供給する方式で、軽度~中等度の低酸素血症に対して日常臨床で広く使用されています。

酸素マスクは以下の3種類があります。

・鼻カニューレ

・簡易酸素マスク

・開放型酸素マスク

高流量システム

患者さんに最大吸気流量以上の酸素ガスを供給する方式で、患者さんの呼吸パターンに関係なく設定した酸素を吸入させることができます。

酸素マスクは以下の2種類があります。

・ベンチュリーマスク

・インスピロンネブライザー

リザーバーシステム

呼気時の酸素をリザーバーバッグと呼ばれる袋に溜めておき、次の吸気時に吸い込むことができるシステムで、リザーバーマスクなどが挙げられます。

本記事では、そんなリザーバーマスクについて解説していきます。

 

その他の酸素マスクの種類や使い分けについては詳しくはブログ「酸素マスクの種類と適応」をご参照ください。

リザーバーマスクとは?

リザーバーマスクとは、簡易酸素マスクに、酸素を溜めることができるリザーバーバッグとよばれる袋が付いた酸素投与器具です。リザーバー付き酸素マスクとも呼ばれています。

リザーバー付き酸素マスクには600~800 mLのリザーバーと一方弁が3つ付属しています。

リザーバーマスクの仕組み

呼気時には、マスク側方にある弁が開くことで二酸化炭素が排出されます。同時に、リザーバーとの接合部にある弁は閉じることで、酸素チューブからの酸素がリザーバー内に溜まりリザーバーは膨らみます。

吸気時には、マスク側方にある2カ所の一方弁が閉じることで外からの空気を吸い込むことを防ぎます。同時に、リザーバーとの接合部の弁のみ開くことで、リザーバー内に溜まっている酸素と酸素チューブから流入される酸素の両方を吸入することができるため、高濃度の酸素吸入が可能となります。

リザーバーマスクの適応は?

リザーバーマスクは、鼻カニューラや簡易酸素マスクよりも高濃度の酸素吸入を目的として使用されます。高濃度の酸素を吸入させるため、長期間の使用には適しません。状態を見極め、適切な呼吸管理へと移行することが大切です。

以下は、リザーバーマスクの酸素流量と吸入酸素濃度の目安です。

リザーバーマスク使用時の注意点と観察項目はなに?

リザーバーマスクを正しく安全に使用するためには以下のような注意点があります。

①リザーバーバッグが膨らんでいるか確認
必ずリザーバーバッグが膨らんでいる事を確認します。患者が吸う酸素量に対して、リザーバー内の酸素貯留量が不足すると、吸入量が不足し酸素不足に陥ってしまいます。

②マスクを顔に隙間なく装着する
また、マスクが顔に密着していないと吸入酸素濃度が下がってしまうため、隙間がないように装着しましょう。

③6L/分以上の流入で使用
吐いた呼気ガス(二酸化炭素)の再吸入を防ぎつつ、リザーバー内に十分に酸素を溜め込むためには6L/分以上の流入に設定する必要があります。

④加湿を行う
吸気の大部分は配管からの乾燥した酸素を吸入することになるため、必ず加湿をしましょう。

⑤CO₂ナルコーシスに注意
高濃度酸素を投与するため、CO₂ナルコーシスや酸素中毒、吸気性無気肺に注意して観察しましょう。

CO₂ナルコーシスについて詳しくはブログ「CO₂ナルコーシス」をご参照ください。

まとめ

いかがだったでしょうか。リザーバーマスクは高濃度の酸素投与に有効ですが、観察や管理が重要です。使い方や注意点を正しく理解し、安全で効果的な使用が求められます。ぜひ明日からの看護ケアに活かしていきましょう。

参考

1)アトムメディカルコーポレート. 酸素療法ナビ. リザーバマスクを正しく使うために ~必要な酸素流量や使用上の注意点~. https://www.atomed.co.jp/openfacemask/column/06/ 最終アクセス日:2025年10月

 

 


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